KINEMAtograph/Mirror

KINEMAtograph[キネマトグラフ] は移転しました。
ここはミラーサイトとして運営しています。(時々更新します)
恐れ入りますが、http://kinematograph.net/ へブックマークの張り替えをお願い致します。
(記事へのコメント、トラックバックは停止しています。ご意見ご感想はこちらで承ります。)
---------------------------- 2005/05/01 管理人

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

- | permalink | - | -
<< スクール・オブ・ロック 「ロックな感じで」 | main | 世界の中心で、愛をさけぶ 〜世界の中心から雨は降るのか〜 >>

スクール・オブ・ロック デブ牧師がシネマ教とロック教を結ぶ

スクール・オブ・ロック スペシャル・コレクターズ・エディション「ロックとは何か」という定義を答えることは難しい。それは「映画とは何か」にも通じます。しかし芸術一般は宗教と同じで、理論に先立って、まず体感・体得するものであるべきです。宗教の、映画の、音楽の感動がどこかで同じところに根ざしていて、その表れの違いであるということを前提にすると、「スクール・オブ・ロック」と冠せられたこの映画の目標は、映画的感動を余すところなく描き、それをいかにしてロック魂とすり替えて見せるかということになります。動かず騒がず行儀良く映画館のイスに縛り付けられた観客に、ロックコンサートの感動を伝えることはできるのでしょうか。

劇中、師弟の会話の中で「ロック=反抗」であると語られます。スクール・オブ・ロックは映画に対して何か反抗していたでしょうか。いや逆です。映画の教科書を見るような映画です。スクール・オブ・シネマ。王道的なストーリーを省略の利いたテンポのよい語り口でみせます。カメラも危なげなく、安心して見ていられます。そのシンプルさは洗練されきっています。誰が見ても、文句のつけようもなく面白い。映画に対してとても肯定的と言わざるを得ないのではないでしょうか。そこには反抗も破壊もありません。いや、まて…。

要するにジャック・ブラックです。彼が爆発的な芝居をします。表情が、動きが、セリフが、映画に対して破壊的だったと思います。彼の前で、シンプルな器(映画)は一切気にかかることがありません。しかし映画が彼に持っていかれてしまっている、という表現はあてはまりません。映画全体が彼のエネルギーだけで充満しているにもかかわらず、その他、例えば子役たちの芝居とちぐはぐになっていないのは、出来が良い証だと思います。

用意された映画の器はジャック・ブラックが入るだけ、必要最低限のサイズです。溢れるのを表面張力が止めています。しかし彼はじっとしていません。おかしな顔、おかしな動きで暴れまくって、何度となく溢れ出します。映画から溢れてしまった彼を受け止められるのは、観客だけです。客席へデブのロックンローラーがダイブしてきては、もはや観客は行儀良く座っているわけにはいかないのです。そういえば、映画館の掟「騒いではいけない」が破られる唯一の手段がありました。爆笑することだけは許されていたのです。

私がした「映画を見て客席で笑う」という体験は、ミュージシャンと観客が一体となったロックコンサートの体験と何が違ったというのでしょうか。観客の爆笑に呼応して、ジャック・ブラックのプレイがさらに激しくなっていた、というのは私の幻覚でしょうか。

スクール・オブ・ロック ファンクラブ
[amazon][DVD]スクール・オブ・ロック スペシャル・コレクターズ・エディション
[amazon][CD] スクール・オブ・ロック サウンドトラック

[2003米/UIP][監督]リチャード・リンクレイター[製作]スティーヴ・ニコライデス/スコット・アヴァーサノ[製作]スコット・ルーディン[脚本][出演]マイク・ホワイト[撮影]ロジェ・ストファーズ[音楽]クレイグ・ウェドレン[出演]ジャック・ブラック/ジョーン・キューザック/サラ・シルヴァーマン/ジョーイ・ゲイドス・ジュニア/ケヴィン・クラーク/ロバート・ツァイ

Kinema | permalink | comments(0) | trackbacks(1)

スポンサーサイト

- | permalink | - | -
この記事に対するトラックバック
ジャック・ブラック最高!!としか言いようのない映画。 もし、あなたが、おなかをボリボリ掻くでぶが嫌いだとか もし、あなたが、色白で毛深いケダモノ系の男が嫌いだとか もし、あなたが、暑苦しく厚かましくテンション高な奴が嫌いだとか だったりだったりした
スクール・オブ・ロック | ★映画覚書★  女子大生gajinのやさぐれ映画日記。『セントラル・ステーション』 UP! | 2004/12/21 2:51 AM