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スウィングガールズ スローなジャズにしてけろ

スウィングガールズ面白いんですよね。青春映画って何か特権みたいなものを感じるんですが。いや、老人映画もおもしろいし、中年映画もおもしろいし、『ベイビー・トーク』もおもしろいんだから、青春映画が何か特別だというのはおかしいかもしれません。映画がある年齢層にテーマを絞っている場合、きっと私たちは、何を楽しめばいいかということを予め知っているのでしょう。過去現在未来にわたって、数え切れないくらい多くの人が青春時代を迎えているわけですから。青春時代の訪れをインプットされて私たちが生まれてきたのと同様に、スウィング・ガールズがおもしろい映画だってことは、生まれる前から知っているんですよね。

で、とっておき情報です。『スウィングガールズ』では、なななんと!ラストシーンでジャズやります!!……いけね。ネタバレだ。ごめんなさい。……ん?ああ、ご存知でしたか。

ウォーターボーイズ スタンダード・エディション本当は私が次に見たかった映画は彼の老人映画だったという個人的な期待はさらりと裏切られてしまったわけですが、『ウォーターボーイズ』のラストシーンで涙した私は、またもおんなじ手でやられてしまいました。こういうのって、ぶっちゃけ悔しいですよ。だって、予め決まってるみたいなんだもん。音楽が流れてきて、高校生がそれを演奏している映像が映写されれば、それまでの1時間半がもしも無かったとしても、私は泣きますよ。ええ。泣きますとも。だって知ってるんだもん。ちょっとくらい下手くそなジャズでも、それが高校生にとって最高の演奏だってことを。だってだって!!

こんな駄々をこねても仕方がないですね。ごめんなさい。でも、大事なことは、途中から見ても泣けるっていうことです。これ、テレビなんすよ。それまで他のチャンネルを見てて、途中からになっても、大丈夫なんです。だから、しばらくしたら何の問題もなく『スウィングガールズ』をテレビでやるし、きっとテレビでも成功できます。

改めていうまでもなく私は映画館ではじめから終わりまで見ました。客席は満員で、封切り日だということもあって、とても盛り上がっていたように思います。よく笑って、泣いて、みんなとても楽しんでいました。閉演後には拍手も起こりました。笑いどころでキチンと笑える映画はすごいと思いますし、そこで十分に笑わせてもらっているからこそ、ラストシーンの涙が気持ちいいのです。

しかし、不満も残ります。芝居が今一歩でした。東北地方が舞台になっていて、役者は東北弁を喋らされています。私は東北弁ネイティブではないので、本当のことは分かりませんが、彼女たちの東北弁には少し違和感があったように思います。砂利道を歩いていて時々石ころに引っかかってしまうような、危うい感じです。

作品全体はスローなテンポで進みます。カメラワークが少しとぼけた感じで田舎の風景を捉え、ショットのつなぎもスローな間(ま)を醸し出しています(逆にシリアスなシーンやラストの見せ場はシャープに撮られていて、ギャップが心地よい)。それが東北弁のセリフととてもよくマッチし、的確に田舎ののんびりした雰囲気を伝えられているのは、監督のうまさにほかならないと思います。ただ、ここでもテンポに引っ掛かりを感じました。時々カクっとリズムを外されたような、気持ち悪さがあります。女子高生が一生懸命練習して演奏している、ちょっと下手なジャズみたいに。

ジャズのリズムで溢れかえっている映画といえば、ウディ・アレン(私の映画の話はいつも彼だ!)。彼の映画はいつでも驚くほど速いテンポで進みます。内容的には主人公(ウディ・アレン自身が演じることが多い)がぐずぐずと滞っているような映画が多いのですが、その滞り方はかなり忙しく、始終無駄口を叩き続け、あっちこっちへ動き回っている。そして実際ウディ・アレンの映画が刻んでいるテンポはいつもとても速く、その無駄のない編集術(映画術)が作品を成り立たせています。

私は音楽といえば、カスタネットすらまともに叩けなかったクチですが、きっと音楽はスローなリズムを刻むときのほうが難しいんですよね。ウディ・アレンとは逆方向、東北弁でのんびりと語られるコメディが、あれほど会場を沸かせるのは、本当に難しいことを成し遂げたんだと思います。私が「惜しい」と感じた、スローなリズムの中のちょっとした引っ掛かりは、映画のくるいなのでしょうか、それとも私がもうちょっとカスタネットを練習するだけのことなのでしょうか。誰か『スウィングガールズ』がスウィングできていたのかどうか、教えてください。

[2004日本/東宝][監督][脚本]矢口史靖[製作]桝井省志[製作]亀山千広/島谷能成/森隆一/関口大輔/堀川慎太郎[撮影]柴主高秀[音楽]ミッキー吉野/岸本ひろし[出演]上野樹里/平岡祐太/貫地谷しほり/豊島由佳梨/本仮屋ユイカ/竹中直人/白石美帆

スウィングガールズ 公式サイト
スウィングガールズ ブログ
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