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---------------------------- 2005/05/01 管理人

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ハリウッド★ホンコン

ハリウッド★ホンコン1998年、始皇帝暗殺で私の心を捉えたのはコン・リーの芝居ではなく、劇中にほんの少しだけ登場した盲目の少女の美貌でした。数日間、あの娘は誰だ!と気になっていたはずなのですが、それから自然に忘れてしまったようです。

時が経ち、その少女はハリウッドホンコンの主演女優ジョウ・シュン(周迅)として再び私の前に登場しました。(その間にも彼女の出演作品はあったはずなのですが…)再び、あの娘は誰だ!ということで鑑賞後に調べてわかりました。私の中で6年来の記憶が繋がったわけですが、これでは恋とはいえないようです。私はダイホム・ビレッジの男たちと同じく彼女にすっかり翻弄されてしまったというわけです。

香港の急速な変化の中で、ダイホムビレッジは取り壊し間近です。また時間を置いてそこを訪れたとしても、もうないのでしょう。そういえば戻ってきたはずの右腕は、他人の左腕でした。そういえば帰ってきたママ(メス豚)は出て行ったママとは違う豚かもしれません。そういえば再度娘のホームページを訪れたときはもうそこにそれはありませんでした。そういえば彼女は1回しかサセてくれませんでした。

もうそれがそこにないことに気がついて、そういえば、と思いながらそこに止まっているような男たちのことを娘は待ってくれません。娘が遊んだブランコにあとから乗って、前に後ろに往復しているのではずいぶん遅い。そこにあったはずの香港はメス豚のママも含めて、もう別の香港にすりかわっています。ぐずぐずしている間に、娘はハリウッドホンコンからハリウッドへ旅立っていて、残された男たちに苦いものが残ります。ただ一人、娘の未来のために自分の体よりも大きな旗を振った幼い男の子、彼だけが未来へ向かう彼女との恋に成功したのではないでしょうか。

出会い別れのこのシーズンに見たハリウッドホンコンは、私にとってキビしい寓話でした。一足先に新天地へと行ってしまった友を思い、そういえばもうそこにいない、とハッとしているようではもう遅いかもしれません。気がついたら盲目の少女は少しミステリアスな香りのある大女優になっていました。

ハリウッド★ホンコンホームページ
[amazon] ハリウッド★ホンコンHOLLYWOOD HONG-KONG
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2001年/フランス・香港・日本/108分/カラー/ヴィスタサイズ/ドルビーSRD/35mm 監督・脚本:フルーツ・チャン 出演:ジョウ・シュン/グレン・チン/ウォン・ユーナン/ホウ・サイマン/レオン・ツィーピン /ママ 製作:ドリス・ヤン/春名慶/シルヴァイン・バーステイン/クリスティン・ラベット 撮影:オー・シンプイ 配給:メディア・スーツ/博報堂

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